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・・・Fabriceggのこと・・・
 
アラン模様がお店の原点

はじめまして。関和子と申します。
1999年の秋…

なんとなく見ていた雑誌の1ページの、深い赤の毛糸でざっくりと編まれている、アラン模様のセーターに目が止まりました。
 
それは見るからに暖かそうなセーターでした。
アラン模様のセーターはベージュや ブラウンのイメージがあったので、私にはその赤色がとても新鮮に感じて心がすごく弾んだのを今でも覚えています。
そして何よりも、その複雑な編地模様からは、ひと編みひと編み丁寧に編み上げていく、作り手としての魂(こだわり)や日々の暮らしまでもが垣間見えて来る様で、その迫力に思わず引き込まれてしまいました。
 
少し部屋の色味を替えたいと思っていた時だったので、アランの風合いが存分に感じられる上質な毛糸、丁寧な手編み、部屋になじみの良い、それでいて置くだけで部屋のアクセントになるような深く美しい赤色のクッションがあったらいいな・・・と思いつきました。
 
ツィード生地をパッチワークしたクッションや、タータンチェック柄のクッションとコーディネートして、思いっきりトラディショナルな雰囲気が今は新鮮かもとか、色とりどりのリボンステッチのクッションとのコーディネートも楽しいな!!ソファカバーはやっぱり大き目のチェック柄で少し厚手のウールが絶対かわいい!!などと、あれこれイメージしては楽しんでいました。
 
いろいろ歩き回り探したのですが、私の贅沢な希望を全て満たしてくれるクッションカバーはとうとう見つかりませんでした。それでも諦めきれずにいた時、無いなら作ればいいんじゃないか!!と、ようやく(笑)思い着いたのでした。
 
その時不思議と、私と同じように、その魅力あふれるアラン模様のクッションを探しているけど見つからない・・・という人がどこかにいるような気がしてならなかったのです。それが、「Fabricegg」のできるきっかけでした。

 
私は、ソファに座っておいしいコーヒーを飲みながら、ビデオをみたり音楽を聴きながら、お気に入りの本を読んだりして過ごすのが好きです。 
そして ''大のファブリック好き''
ソファで過ごす時間・・・。春から夏にかけての季節はさらさらな木綿や、使い込んで風合いの増した麻のソファカバー。。。秋冬の寒い季節はやっぱり暖かなウールのブランケット(これは必需品)と、ふかふかなクッションがあったら、もう幸せこの上なし!!!なのです。

 
1枚のファブリック 〜布〜 から生まれるさまざまな物たち。
 
そして、その物たちからは何気ないけれどとても大切なひと時。柔らかな空間。穏やかな気持ちが生まれるように思います。

Fabricegg」は、クッションを中心としたソファまわりの小物たちを、 ハンドメイドの優しい風合いにこだわりながら、手にしていただいた皆様、それぞれに生まれる「何か」を、楽しみにしながら作っているお店です。
 
 
追記
FabriceggがOPENするきっかけとなりました、定番の赤のアラン模様クッションの使用毛糸が廃盤となってしまい、残念ながらです終了とさせて頂く事になりました。
今まで多くの方にご愛顧頂き本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
新たな赤のクッションの販売については未定となっておりますが、アイボリーとグレーについては引き続き制作・販売をして行きたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2011・09・30

   

 
Fabricegg  KAZUKO SEKI